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貸し出し遊戯
第22章 赤黒く濡れた交接器

歪にゆがみおどろおどろしく口を開ける摩訶不思議な女陰に


飲み込まれては、吐き出され…


また、


吐き出されは、飲み込まれ…



悠介は朧気に、幼い頃に読んだ絵本の挿絵を思い浮かべていた…



      ……………………………………




それは『くわずにょうぼう』という絵本であった…


保育園の昼寝の前に読んでもらったあの場面…


美しくおとなしい娘がやまんばに変わり…


頭に隠し持つ大きなクレバスのような口に、ひたすら握り飯を投げ入れて咀嚼していく…



悠介はそんなことを頭の隅に思い起こしながら、蘭の膣が自分を飲み込む音を聴いていた。






その、出し入れされるふたつの接合器が、艶やかに濡れ、ぬるりと糸を引く光景から悠介は目を離せず、


ぬっちゃりと卑猥な音を響かせる蘭の動きは彼を釘付けにした。



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