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貸し出し遊戯
第22章 赤黒く濡れた交接器
蘭もまた、悠介のペニスが自分の性器に出し入れされる様子を、追憶の中、胸がしめつけられるような気持ちで見ていた。
……………………………
それは…
幼い頃……
カブトムシの雄が雌の小さな躯に乗りかかり、
逃がさぬようにして、不思議な動きをしていた遠い夏の日の記憶であった…
その奇妙な異常に大きく聞こえる機械音のような響きと、ただならぬ雄の殺気に、雌の悲鳴が聞こえるようで…
怖くて怖くて…
助けなければと、何度も雄を引き剥がすのだけれど…
その力の強さも凄まじく、何度剥がしてもやめない気迫に気圧され、
また、繋がっている時間の長さの尋常ではない有様に
何か得体の知れないことが起こっていると、
その不気味な動きと音に、同じ部屋にいるのも躊躇われ、なんだかわからない恐怖に襲われた、あの幼い日…