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貸し出し遊戯
第10章 You Are Mine !
悠介が自分を呼ぶ声に蘭は引き戻された。
蘭は繰り返し呼ばれても緊張と恥ずかしさで喉が窄まりどうしても言葉が出なかった。
目を逸らし怯えるように俯こうとする蘭。
言葉に詰まる蘭に、口が開くよう悠介は反対の手で髪を掴み下に引き喉を開いた。
『蘭。』
『……ア・・ゥゥゥゥ・…はっはぃ。』
言葉を発したことで蘭の緊張は随分和らぎ、悠介への恐怖も峠を越えた。
『返事は?蘭!』
『……』
蘭は耳に残ったその言葉から逃れようとイヤイヤをするように僅かに頭を振った。
虚ろな様子でまだ充分に頭が覚醒していない蘭は反応が乏しく、
悠介は鏡に顔を向けさせた蘭の耳元に顔を近づけ唇でそっと彼女の耳を挟んで擦った。
意識を耳に向けるよう。