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タワーマンションの恋人
第8章 * ハルキ
ハルキの余裕のなさそうな呼吸が部屋に響く。
「っ…華っ?初めてって…?」
息を切らして身を縮めるわたしの頭にそっと触れるハルキ。
「……今まで、まだ、ナカに出すのは、経験なくてっ…。」
「ごめん、俺、」
「違うの、いつか…他の誰かにされるなら…ハルキにして欲しかったの…。」
そう伝えれば彼はブランケットとともに、隣に倒れ込んで来た。
ふわりと肌触りの良いブランケットに包まれる。
「華の初めて、俺で良かったの…?」
「ハルキが良かったの…。」
そう言えばそっと腕に包まれ、唇が重なる。
「そんな可愛いこと言われたら…俺どうしたらいい?」
「ぎゅって、して?一緒に眠りたい。」
ブランケットの中で身を寄せて、足を絡めたり、指を絡めたりして笑い合う。
「俺の愛伝わった?」
冗談っぽく笑いながらも、伺うような瞳の彼。
「うん。ずっと繋がっていたいって思うセックス、初めてだった…。」
そう答えて、彼の鼻先にキスをすればおでこにキスが返ってくる。
そのうちお互いの体温で微睡めば、深い眠りに落ちていく。
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