この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タワーマンションの恋人
第2章 * 契約
わたしに用意されたのは、都内のタワーマンションの24階にある一室。
プールやジムも併設されていて、わたしにはあまりに豪華すぎる住処だった。
2LDKの一人で住むには随分と広い部屋。
引っ越しが一段落したある日、大森さんが彼と同い年くらいの女の人を連れてきた。
「華さんの予定管理とか、悩み相談とか、要はマネージャーみたいな係をしてくれる奥原さん。」
ベリーショートの似合う、サバサバした印象の人。
「なにか困ったこと、わからないことがあったら、なんでも相談してね!」
会社との連絡ツールのタブレットやタレントのリスト、研究材料という名のメディア関係をどっさりと家に置いて二人は帰っていった。
そうして、わたしの新しい生活が始まった。