パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 *　共有

フミヤを送り出して、一通りの掃除を終えてから改めて自分の身支度を始める。



こうした流れの中で、少しずつ次の時間へ向けての気持ちを切り替える。



フミヤへ伝えた「大好き。」という言葉が頭を過る。



何も間違っていない。
フミヤのことは大好きなのだから。

誰が1番とかはもちろんなくて、だけど、その意味合いだとか、ニュアンスとか、そういうことを考え始めると、心が重く頭が回らなくなってしまうということに最近、気がついた。

自分の大好き。という言葉に意味があるのか、重みがあるか、なんて、考え始めるとキリがないからもう辞めようと思っていても、一緒に過ごしてきた男の子たちの顔が浮かぶ。



目の前にいる瞬間、わたしはひとりひとりを大好き。だと思っている。
だから、大丈夫、大丈夫。と言い聞かせながら、次の時間に向けての支度をする。





たまに、不安になるんだ。
わたしは、ちゃんと平等にみんなの恋人が出来ているのかな、なんて。