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タワーマンションの恋人
第15章 * 普通
「ハルキ…?昨日は、」
(なにもシなくてよかったの?)
そう言いかけて、ハルキの指がそっとわたしの唇を押さえる。
そしてそのままベッドに押し倒される。
「華ちゃんはそんなこと口にしなくていいよ。」
「へっ…」
「だって、こういう事はさ、自然と始まるもんじゃん?…仕事みたいな言い方、禁止。」
柔らかく指先がわたしの輪郭をなぞる。
「今日は何もしないつもりだったんだけどなぁ。」
そんなことを呟くハルキを見ると、柔らかく笑い「起き抜けの華は、反則だわ。」とキスで塞がれた。
ジッパーを半分まで閉めていたパーカーは少しはだけて、中に着ていたキャミソールと肩が覗いていた。
そっと彼に触れられると頬に血がめぐるのを感じる。
「華の全部、俺のものにしたい。」
耳元でハルキが呟き、そこから唇が耳、首、鎖骨へと降っていく。