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第16章 *　甘美

「甘いね、」
唇が離れてふたりで笑い合うと、ケイタがスプーンで1口アイスを食べた。
そして「んっ」と唇を寄せるからもう一度重ねれば、冷たいアイスが口内に流れてくる。

半ば楽しみながらアイスを取り合うように舌を絡めると溢れたアイスが口の端から流れていく。


輪郭を伝ったアイスをケイタは舌先ですくっていく。
気がつけば盛ってあったアイスも溶けはじめていて、ケイタは悪戯に笑ってスプーンですくったアイスをわたしの鎖骨向かって流した。


「っや、冷たいよっ…！」笑いながらケイタの頬を撫でればやっぱり悪戯に笑って首筋から舐めとったくまなく吸い上げる。

「華、ほっそいからアイス鎖骨に溜まってる」と笑ってゆっくり舐め上げた。


「あっ…くすぐったい、」

「華の声、可愛くて欲情する。」

そう言ってわたしをゆっくりラグに押し倒した。