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タワーマンションの恋人
第16章 * 甘美
「ね、俺さ、華もアイスも両方食べたいんだけど、どうしたらいい?」
もうしたいことは決まってるくせに穏やかに熱のこもったことを聞いてくるのが彼のずるさ。
「…両方、食べちゃえばいいと思う。」
そう答えると優しく頭を撫でてから、指先が服をはだけさせていく。
覗いた素肌に彼はなにも言わずにスプーンで溶けたアイスを垂らしていく。
その無言すら、身体の芯を熱くする理由になって、滴る液体の冷たさに「っ…ん…」曖昧な声を出して見をよじらせた。
胸元辺りまで滴るアイスを彼は舌先で丁寧に舐めとっていく。
「っん…ぁっ、」
「甘いね、おいしい。」
いつもより熱を感じる愛撫に思わず目を閉じる。
手を絡めて、見をよじる度、もう片方の彼の手がわたしの頭を撫でつつ固定して何度も、何度も愛撫が繰り返される。
胸元の敏感なところはまだ下着で隠れたままで触れてもらえずもどかしくて辛くなる。
「んんっ…あっ、けーた…?」
「んー?」
「脱がせて?」
そう伝えるとケイタは呆れたように笑って「華もそんなこと言うんだ。誰に教えてもらったの?」と言って服を上下完全に脱がせて下着だけにした。
ブラに手をかけると「やっぱりやーめた」と手を離しアイスを手にとった。