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タワーマンションの恋人
第17章 * 家族
「華はどんどん綺麗になるわね。」
久しぶりにやってきた奥原さんに言われて笑ってしまう。
「いつもそう言ってくださる奥原さんには感謝してます。」
「本当よ?肌も陶器みたいだし、スタイルは良いし、お人形みたい、本当に飾っておきたいくらい可愛いわよ。」
そう言われて嬉しくない女の子はきっと居ないだろうから、素直に嬉しくて顔が赤くなる。
「益々、体型も顔も磨きがかかってる。たくさん愛してもらってる証拠ね?」
そう言われて頷く。
「それぞれ、表現は違うけど…。ちゃんと愛を感じるから、わたしは今ここに居られるんだと思います。」
そう笑うと奥原さんは何度も頷いた。
「シオンはね、各方面から表情が柔らかくなった。って言われるの。ハルキは表現に深みが増して演技の評価がどんどん上がるし。シュウタは色気が増して、笑顔とのギャップが良い。なんて言われてよくピックアップされるのよ。」
そこで一息ついてからまた奥原さんは続けた。
「ケイタはあからさまにヴィジュアルが上がったでしょ?オファーの数が格段にあがったの。フミヤの良さは“爆モテ感男子”なんて名付けられて特集組まれるし、リョウマはあの小悪魔感に憂いも加わってファン層が広がるし。」
今、関わりのある男の子たちの名前がたくさん上がって、褒められていてなんだか自分の事のように嬉しかった。
「全部、華の影響があるのよ?華はみんなの女神様なのね。」
「女神…?」
「きっと、華に見てほしいとか、褒めて欲しいって気持ちが原動力になってるのよ。」