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タワーマンションの恋人
第20章 * Compatibility
「シュウタ、のっ……せいっ…こんなっ…」
こんなふうになってしまったのは。
身体が誰かを求めるようになるなんて思ってもいなかった。
こんなに気持ちよくて頭のおかしくなりそうなセックスをするのは彼だけ。
こんなに感度が良くて体中が性感帯になる。
一生この快楽に支配されたいと思ってしまう。
「そんな締めんなっ指痛い。」
「だってぇ…」
わたしの足を限界までお腹の方に曲げると、指をもう一段奥に差し込んだ。
「ひぃ…!んっ…ぁん、」
「痛くない?」
そう尋ねられて、涙を流しながら頷いた。
コリコリと下腹部の下でなにかが愛撫されているのを感じる。
彼がいつも圧す場所のちょうど下辺り。
彼の長くて綺麗な指が身体の奥を支配していく。
「んんっ、」
甘い電流を流されたように身体が痺れる感覚。
「あぅっ…あぁ…!シュウタ、」
気持ちよくて感情が飽和状態で声をあげても発散できないくらいに襲う快感。
今ここに彼が入ってきたら、そう思うだけで目の前がチカチカする。