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タワーマンションの恋人
第21章 * girls talk
「もしよかったら、華ちゃんが担当してる男の子たちの話、じっくり聞かせてくれる?それぞれ、華ちゃんにとってどんな存在なのか知りたいな。」
「それぞれどんな存在…?」
「きっとハルキくんは華ちゃんを普通の女の子に呼び戻して心を解してくれる人なんだろうなぁって思うよ?だから他の男の子はどうなのかなぁって、思って。」
そう言われて頭の中で彼らのことを思い浮べる。
「そうだなぁ、ケイタは幼馴染みたいな。優しくて気遣い上手で、なんか一緒に居ると学生時代の1番楽しかった頃に戻ったような気持ちになるんです。」
「そっか、ケイタくん、同い年だっけ。」
「そうなんです。だからなんでもフランクに話しやすくて。第二の青春してるような気持ちになります。」
そう言って笑えば「なんか素敵だねっ同い年ならではだね?」とナナミさんも笑った。
「だから、なんだろう…学生のころ仲良くなってたらきと彼氏以上に仲の良い友達だったんだろうなぁ、って思います。」
「ケイタくんってドラマとかでもそんなイメージの役多いもんね?」と尋ねられて頷いた。
人が良くて誰かの背中を押したり、寄り添うような役が多いのは、彼の滲みでる人柄からのイメージなのかもしれない。