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タワーマンションの恋人
第21章 * girls talk
「フミヤは…よく二人でも言ってるんですど…本当に親友みたいな家族みたいな。二人でゲームしながら一晩終わってしまう時もあるし、喋って飲んでたら終わってるときもあって。」
「一緒に居るだけで満たされるんだね、フミヤくんも。」
「そんなふうに時間が優しく流れる人だから、この人に好かれる人でありたいって思うし、望むことは叶えてあげたいって思う人かなぁ。色んなこと、すごく頑張ってるのも知ってるから。」
そう話すとナナミさんは「華は本当に気持ちが綺麗だね。」と笑ってくれた。
友達と遊ぶ感覚で会いたくなるフミヤは、いつかきっといい旦那さんになるんだろうなぁ、なんて思う。
人を楽しませることが好きで、気持ちが優しくて。
「最近は爆モテなんて呼ばれてるもんね?」
「本当に。女の子が男の子に求めてるものをもってるんですよね、優しくて明るくて、最近はちょっとだけチャラそうな雰囲気もあって。あと、遠すぎず、近すぎない感じ?リアルの生活に居そうで居ない感じ。」
「でも、そんなふうに彼のキャラを確立させたのはきっと華ちゃんだと思うよ?」と微笑まれてまた少し嬉しくなった。
「年頃の女の子がフミヤを見て、こんな人と付き合いたい~。って思うんだよね。脇役も多かったのに、今や人気若手として顔が並ぶんだもん。」
「それは、フミヤの努力のおかげです。」
「たしかにね?でも、華ちゃんとの出会いは大きなきっかけだったと思う。なにより、あの内側からでるオーラはいい恋してるんだろうなぁって、この仕事してるからか、わたしはそう思ったよ?」
「恋、かぁ、」
「うん、恋。大森さんが言ってたこと、華ちゃんはちゃんとこなせてるってこと。」