パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第21章 * girls talk

「華ちゃんに恋すると仕事が増える、なんてジンクスが生まれちゃいそうだね。」と笑ったナナミさんを見て首をぶんぶん横に振る。



「そんなっ…ありえないですっ」


「恋が原動力になること、きっと彼らには沢山あるんだよ。だからさ？華ちゃんは、彼らの原動力はわたしなんだ！くらいの自信を持って？」


「原動力かぁ、なんかそう言われると嬉しいかも。」


きっと同じ仕事をしているナナミさんだからこそ、出てきた言葉なのかもしれない。
そして、彼女自身もそうやって思考を何度も立て直して、言い換えて、自分を律して来たのだと思う。


なんとなく、わかる。
だからこそ、彼女の言葉はわたしにまっすぐ響いた。


「難しいことは、考えなくていい。って言ってあげたいけど。実際そうは行かないよね、難しいことだらけだもんね。」


「きっとわたしにとっても彼らは原動力なんです。彼らが今のわたしの存在意義だから。」


「そこまで答えが出てるのに、わかってるのに、華ちゃんが悩む理由ってやっぱりひとつだよね。誰かを少しでも特別に思ってしまいそうな自分が嫌なんだよね？」


そう言われて、また少し考えをめぐらせる。


そして「わたしは…」胸の中にあること、全部話そうと決めた。