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タワーマンションの恋人
第3章 * ケイタ




「お疲れ様、華っ。疲れたんじゃない?身体平気?」

「奥原さん、お疲れ様です。送り出したら急に疲れが出て来て。…だいぶ緊張してたみたいです。でも初めてがケイタくんで良かったです。」

ケイタを送り出したと、奥原さんに連絡を入れる。


「ケイタは優しいからね。華がそう言ってくれて私も安心。」電話口で明るく笑う奥原さんが続けて言った。


「お疲れのところ悪いんだけど、午後からまた一人お願いすることになったの。詳しくはタブレットに送っておくから確認よろしくね?」


「はい、わかりましたっ。」


「次のは、ケイタに比べて曲者だけど悪い子じゃないから。頼むわね。」


アプリを開いて予定を確認するとそこには
15:00〜シオン
そう書かれていた。





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