この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タワーマンションの恋人
第23章 * double bind





その後、どんなふうにバスルームから出たのか、ベッドまでたどり着いていつ意識を手放したのか記憶は曖昧で。



「シュウタくん…?」


次の日の昼頃に華の声で起きた。


昨日の乱れた姿が嘘みたいに綺麗に支度をして、柔らかく笑っている。



「っ…はよ、」

そう言えばお互い惹かれ合うように唇を重ねた。


「シュウタくん、今日は15時に出るんだよね?」

「ん、そう…」

「そろそろ起きる?」

その言葉に身体を起こせば、彼女がベッドサイドに座る。


「華、昨日いつ寝たか覚えてる?」

「ううん、覚えてない。」

そう言って伏目がちに笑うから、釣られて笑ってしまう。

「身体大丈夫?」

「うん、大丈夫。…シュウタくんのお陰で頭の中スッキリした。ありがとうね。」


「なら、よかった。」


そう言うと彼女は俺の手を握り「お昼ごはん作ったの。食べる?」と言って立ち上がる。


「うん、ありがとう。」


二人でリビングに向えば、もうランチの用意が出来ていて、疲れていただろうに、すごいなと感心する。



「顔洗ってくんね」


あれだけ乱れたはずのバスルームも脱衣所もリビングも寝室も、何事もなかったように綺麗になっていて。


その律儀さとか、変なプロ意識の高さとか、仕事内容の重さとか、彼女を思って小さなため息が漏れる。





/380ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ