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タワーマンションの恋人
第24章 * sovereign remedy
彼女はゆっくり洋服を脱いで下着だけになった。
そのまま俺を振り返って「下着も脱ぐ?」とちょっと試すように首を傾げて笑う。
「うん、脱いで?」と伝えれば彼女は生まれたままの姿になってそのままベッドにひいたバスタオルの上に横たわった。
顔だけこちらに向けて「これで良い?」と言うから頷いて近づく。
その姿は絵画の天使みたいで心から美しいなぁ、と思う。
その優美な背中にそっと指を這わせるとピクリと身体が動く。
「じゃ、さっそく始めるね。」
手のひらで馴染ませたオイルを背中に塗りながら力をかけて揉んでいく。
「あ、結構凝ってるね。」
「リョウちゃん、上手だね、気持ちいい。」
やわやわとした話し方で、本当にリラックスしてくれてるのが伝わる。
細い腰に手を滑らせるとピクリと身体に力が入る。
「華ってば本当に感じやすいんだから。マッサージだよ?やらしいこと考えないで。」
そう伝えつつ、彼女が脇腹や腰元が弱いのを知りつつゆっくりなぞっていく。
「んっ…っ、くすぐったいよぉ、リョウちゃん。」
「そんなの知らないよー俺はマッサージしてるだけ。」
そう言うと絶えず堪えるような細い声が断続的に聞こえる。
背中全体を撫でた後、胸の横から脇にかけてを手で押すように撫でる。
「あっ…やぁ、」
「あ、またエッチな声出たね。」
「そういう言い方しないでよ、意地悪ー・・あっ、」
「くすぐったい?」
彼女は身をよじらせながらも必死にうつ伏せを保って甘い声を上げている。
その姿が甘美で可愛らしくてもっと意地悪をしたくなる。
俺の中のこういう感情を掻き立てる人も彼女しか居ないんだ。