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タワーマンションの恋人
第4章 * シオン




「こっち、向いて。」

歳の割に落ち着いた声、振り向けばシオンの視線に絡みとられる。
下着だけになり、恥ずかしくて後退りしようにも、すぐ後ろはシンク、苦し紛れにそこに手を着くのが関の山だった。

「ほっそ、特にここ。」
そっと二の腕に触れられるとその柔らかな触れ方にゾクリとする。


「…綺麗な身体…」
そう言って、みぞおちからおへそまでゆっくり指でなぞられる。

「んっ…。」
声を漏らさないように下唇を噛みしめれば、
「おいで」
片腕で抱き寄せられて、その腕の中、片手でそっと揉まれていく。


そのまま反対側にある大きな冷蔵庫に押し付けられる。

「ひゃっ…」

素肌に触れるそれは冷たくて、思わず声が漏れる。
「ごめん、冷たいね。」

落ち着いた声で聞かれ、ふと彼を見上げればそのセクシーな視線と目が合う。

両手でそっと顔を掬われると、今度は彼からキスが交わされてもう逃げられない。

何度も何度も角度を変えながら、舌がねじ込まれる。
荒々しく口内が荒らされながらも、必死に求めてくる彼を受け止めたくて身を任せる。

口の端からどちらのものともわからない唾液が光る糸となって伝っていく。


「んんっ…シオ、ンっ…。」

「なに?」

口が離れると首に舌を這わせながら、ブラのホックをあっという間に外す。


「すげー綺麗な身体。もはや才能だね、これ。」

直に胸に触れられるとまた声が漏れる。




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