この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タワーマンションの恋人
第24章 * sovereign remedy
「リョウちゃんは今度から荷物点検義務付けるよ!」
すっかりいつも通りになった彼女はそう言って頬を膨らませた。
「でも、きもちかったでしょ?」
そう言って顔を除けば頬を真っ赤にするからかわいい。
今まで俺が見てきた中で1番乱れて快楽に従順だった姿は本当に美しかった。
あの後、オイルを流すお風呂の中ですら求めあった俺たちの体力は寝ても回復せず、今だにベッドの中でまどろんでいる。
彼女の華奢な身体が触れると熱くなるけどもう、今日はやめてあげよう。
そう思って、ベッドサイドのスマホに手を伸ばすと親友からのメッセージが入っていて思わず吹き出す。
「リョウちゃん?どうしたの?」
「あ、ううん、親友がね、昨日飯に行こうってメッセージくれてたんだけど、俺昨日お楽しみだったから華麗にスルーしちゃっててさ。申し訳ないことしたなぁって。」
「なんか、リョウちゃんから親友って言葉聞くの初めてな気がする。」
「シオンって、うちの事務所の若手ナンバーワン知ってる、よね?ちょー売れっ子だし。あいつ、実はずっと仲良いんだ。」
そう言って彼女に旅行に行ったときの写メを見せる。
「ふたりとも格好良すぎて画面が割れそうだよ?」
「ウケる、そんな破壊力ある?」
シオンは俺の同性の友人の中で1番美しい男だと思う。気高い内面も含めて尊敬できる友人。