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タワーマンションの恋人
第24章 * sovereign remedy
「もしかして、シオンもここに来てたりして。」
かまをかけるつもりで彼女に言えば、彼女は平然と首を振り「来てないよ」と笑った。
シオンが相手ならきっと俺は嫉妬すらしないと思う。
華もシオンも俺にとっては唯一尊敬出来る美の持ち主だから。
きっとふたりが愛し合う姿はこの世で1番の美ではないかと思う。
数秒過ぎった想像に鼓動が高鳴り、身体が熱くなる。
腕の中に居る華の乳房に触れてみて気がついた。
俺自身が触るより、この白くて柔らかな膨らみを美しすぎるアイツが弄ぶのを想像したほうがよっぽど興奮するのだ、と。
やっぱり、俺は歪んでるのかもしれない。
美しいと認めたもの同士が求め合う姿こそ、究極の美の極みなんじゃないか、なんて。
親友に犯される、愛しい人を見たいなんて俺は頭がおかしいのだろうか。