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タワーマンションの恋人
第27章 * Tuin der lusten
いつもならすでに激しく主張してるはずなのに。
余裕なふりしてるシオンもきっと緊張していて、思うところはあるのだとここで察した。
そして、より愛おしく思った。
「…シオン」
「なに?ちょっと待って、」
「シてあげる。」
そう言って身体を起こして、膝立ちの彼に抱きついた。
胸に数回キスをしながら手でモノを握る。
そして少しずつ頭を下げてシオンを咥えた。
わたしを緊張させないように、怯えさせないように頑張ってくれたシオン。
本当は自分だって怯えていたのに。
そんな彼を愛おしく思えた瞬間、リョウマの視線はどうでも良くなってしまった。
口の中で熱く大きくなったシオンから離れると、耳まで赤くしたシオンがこちらを見ていた。
もう一度彼に抱きついて、耳を愛撫した。
「(シオン、いつもどおり愛し合おう?)」
そう言うと、彼はフッと頬を綻ばせて「華、愛してるよ。」と言って抱き締めあったまま、キスを繰り返し腰を着いたシオンにわたしが跨った。
密着させた身体をこすり合うように絡ませて交わすキスは気持ちが良くて涙が出そうだった。
彼の手がもどかしそうにわたしの腰を撫でる。
大きくなったシオンのモノを入り口で確認して「いい?」と聞くと「早く挿れたい。」といつもより甘い表情のシオンが言った。