この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タワーマンションの恋人
第6章 * フミヤ




「でも、華はどんどん綺麗になっていくね。肌なんて陶器みたいね。」


「ほとんど外に出ないから、かな。」


食材の買い物は敷地から直結のスーパーやネットショッピングで済んでしまう。


「辛いこととかは、ない?大丈夫?」

「うん、大丈夫。困ったことあればすぐ奥原さんに相談するね?」

そう言って笑ってみせれば、奥原さんも安心したように笑う。

「華は、ちゃんとみんなに愛してもらってるのね。」

「…どうかな、」

「今の笑顔で、なんとなくわかった。ただ、愛されすぎてちょっと重いくらいなんじゃない?」

奥原さんはそう言ってわたしの目をじっと見つめた。


「疑似恋愛ってなんなんだろう。ってたまに悩むときはある、けど…重くはないかな。」


「そういう諸々を含めて、本当に苦しい時は吐き出しなさいよ?」

そう言って彼女は立ち上がり帰り支度を始めた。


奥原さんは、言う前にわたしの心を丸裸にする時がある。
マネージメントという仕事柄によるものなのか、それとも他に理由があるのかはわからないけど。


これから、わたしはもっとこの仕事の沼に落ちていくのだろう。
息苦しくて、ダメになりそうになるかもしれない。
その時も、彼女はわたしの味方でいてくれるのだろうか。






母のようであり、姉のよう。
そんな彼女はわたしにとって唯一無二存在なんだ。





.
/380ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ