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タワーマンションの恋人
第7章 * リョウマ



「リョウっ…お願い、意地悪しないで…?」

「違うでしょ?なんて言えばいいの?華はバカじゃないからわかるよね?」

彼の声は気がつけば地声に戻っていて、キャラクターには削ぐわない、普通の男の子の声。

「ほら、華ー。いつまでそうしてるー?」

頬を片手で挟むようにぎゅっと中央に寄せられる。
その力は強くて、痛い。
彼が本性を現してきた証拠だろう。


「リョウマ…下のお口…触ってください…」

少しの沈黙の後にベッドがきしむ音がした。

「…っ、いゃっ!あぁっ…!」

「聞きたかった言葉とは違うけど、許してあげる。」

そう言って唐突に陰核を圧迫するリョウマ。
執拗にこねくり回されて、腰が浮き、息も絶え絶えになる。
中には触れてくれないから、イきそうでイけない感覚に支配される。


「…華、良いモノあげる。」

「…ハァ、っハァ…?」

ベッドのスプリングが弾んで彼がベッドから降りたのがわかる。


そして、静かな部屋に響いた機械音に身が強張った。


「これ、なーんだ。」


耳のふちに振動を伝える機械が這う。
間近に聞こえるその音が恐怖心を煽り、身を固くする。


「…いっ、いやっ…!!!」

「これで今日はイカせてあげる。」
まるで歌うように楽しそうに言うと彼は耳元から離れ、わたしの足回りのベッドが沈む。



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