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タワーマンションの恋人
第8章 * ハルキ
学年に必ずひとりは居た、絶対的にモテる男の子。
それが彼の印象。
爽やかな笑顔、明るくて、おもしろくて、仕事も出来る。
彼の出ているドラマや雑誌を見た時、
そのハッキリとした顔立ちがすごく目をひいたのを覚えている。
笑うと少年みたいなのに、
ふと見せる真顔や流し目がやたらと色っぽい。
そんな彼には、なんとなく会う前から興味があった。
初めてあったのは夏なのに、
色素が薄く極めて色白。
少しだけ重ためな髪をツーブロックにして
片側だけを耳に掛けていた。
広い背中に細く引き締まった腰回りは男らしくて
誰よりも逞しかった。
明るくて、爽やか。
なのに、どこか儚げで妖艶な彼は言いしれないほど
私にとって、すごく魅力的だった。
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