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第2章 記憶喪失

病気や風邪に感染してはいけないため美雨を個室にいれた


手術は無事に成功してすぐにでも目を覚ましてもいいはずなのに見雨はなかなか起きない


まるで起きることに抵抗を持っているようだ


新は仕事の合間を練ってはいつも美雨のところに居た





美雨…はやく目を開けてください…


どうして目を覚まさないんですか？




一日、二日、三日……そして一週間がすぎていく


新はまったく飽きずに毎日美雨の見舞に行った


しかし美雨は新の期待には答えずに眠り続けていた






 そして二週間目の午後、咲さんがすごい勢いでやって来た





「新くんっ！！！美雨ちゃんが…目を覚ま…」




新は最後まで話を聞かず、先を押しのけ美雨の病室まで急いだ