この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生と私と幼馴染
第2章 記憶喪失

新は美雨の病室に入り、美雨に倒れこむように抱きついた
「美雨…よかった…美雨…」
新は力一杯美雨を抱きしめた
あまりにも突然の出来事に美雨はただただ固まっていたがそんなこと気にしない
「もう二週間もずっと寝てたんですよ」
だいている力を少し緩めて美雨の顔を覗く
目覚めたばかりのせいかスッキリしないようであった
しかしそうなことにも愛情が湧いてくる
新はまた腕に力を入れて美雨を大切に包み込んだ
もう一生、はなさない
新は密かに心に誓った
しかし
「あ、あの…人違いしてませんか…?」
突然美雨がおずおずと申し訳なさそうに言って来た
え…?
新たの腕が一瞬緩んだ
新たは一瞬何を言われたか分からなかった
美雨の言葉は新を暗闇に突き落とすのには十分すぎる言葉だった

