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先生と私と幼馴染
第2章 記憶喪失

「美雨…」


新は愛しい人の名前を小さく呟いた


「こらっ!」


怒鳴り声がしていきなりバシッと何かで思いっきり頭を叩かれた


「何してるの!回診の時間20分もすぎてるわよ!」


この声はきっと咲さんですね…


きっとバインダーのようなもので頭を叩いたのだろう


新は叩かれた頭をすこし撫でながらのっそり立ち上がった


「わかってます、それよりバインダーで叩かないでくださいと何回行ったらわかるんですか…ゴキブリみたいで嫌なんですが」


「美雨ちゃんどうだった?」


俺の話は無視ですか?


はぁ…とため息をついて


「どうやら記憶がないみたいです」


「記憶が!?」


「えぇ…俺のこと、忘れてました…」


「そっか…でもいつかきっと記憶なんて思い出すわよ!新くんのこと思い出したら夜景でもなんでも見に行けばいいんだからね!だから元気だして!」


「言われなくてもそのつもりです。咲さんは恋人はやく見つけて親を安心させてあげてくださいね」


「いつもの新たくんに戻ったわね、だけどね、余計なお世話です!」


咲はいつもの新に戻って安心したようだ





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