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Dreams come true
第1章 私と大樹
そんな思いもしながら、それでも私の大樹に対する気持ちは変わらなかった。
けっこう女子に人気のあった大樹。
細々とした、いろんな女子とのやり取りに後でいちいち突っかかると、
そのたび大樹は呆れながらもエラそうな態度で私をなだめすかした。
「べつにぃ、なんも関係ねーよ。だいたい、沙理奈は幼稚園の頃からの付き合いなんだぞ。
他の女とは違うにきまってんだろ。だって家も隣で、まあ家族みたいなもんだからな」
他の女とは違う、と持ち上げられた後で家族みたいなと落とされる。
もちろん、彼の中ではその言葉におかしなところがあるなんて
これっぽっちも思っていないはずだ。
ほんとうに家族のように、私のことを思ってくれているから。
だけど・・だけど・・
友達以上ってことはわかる。
家族みたいだなんてなかなか思ってもらえるもんじゃない。
でもね、それより私は・・
一人の女として見てほしい・・
幼なじみの、家族みたいな沙理奈じゃなくって、
恋人にしたいと思ってもらえるような、女として傍にいたいのに・・
けっこう女子に人気のあった大樹。
細々とした、いろんな女子とのやり取りに後でいちいち突っかかると、
そのたび大樹は呆れながらもエラそうな態度で私をなだめすかした。
「べつにぃ、なんも関係ねーよ。だいたい、沙理奈は幼稚園の頃からの付き合いなんだぞ。
他の女とは違うにきまってんだろ。だって家も隣で、まあ家族みたいなもんだからな」
他の女とは違う、と持ち上げられた後で家族みたいなと落とされる。
もちろん、彼の中ではその言葉におかしなところがあるなんて
これっぽっちも思っていないはずだ。
ほんとうに家族のように、私のことを思ってくれているから。
だけど・・だけど・・
友達以上ってことはわかる。
家族みたいだなんてなかなか思ってもらえるもんじゃない。
でもね、それより私は・・
一人の女として見てほしい・・
幼なじみの、家族みたいな沙理奈じゃなくって、
恋人にしたいと思ってもらえるような、女として傍にいたいのに・・