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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第4章 「情報収集」
「山岸ですか…山岸は以前、僕の教え子でした。スポーツ万能で快活な生徒でしたよ…。」
「確かに、運動神経の良さそうなしなやかな身体でしたからなぁ…グフフ…」
「…山岸に好意を持ってる男なんて、それこそ…たくさんいるんじゃないですか…?器量だって、あの通り…凄い美人でしょう。恨まれる事だって、本人の知らない所であったのかもしれませんよ…勿論、同性からの嫉妬や妬みですけど…」
「なるほど…仰る通りです」
「久米幸太郎さんの花嫁候補に名前が挙がっていたという噂は本当なのでしょうか…?」
「さぁ…それはどうでしょう…。幸太郎からは何も聞いていませんが、山岸ならお似合いかもしれませんねぇ…」
珍田一と磯毛は、小峰にお礼を言うと陰核寺を後にした