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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第4章 「情報収集」
「どなたか、その事を証明できる方はいますか…?」
「う~ん…証明っていっても、ウチは父と2人暮らしですからねぇ…、あっ、そうだ!昨夜はウチにトシ婆さんが来てました」
「トシ婆さん…?」
「ええ…、内藤トシっていう、この村で一番高齢なお婆さんですよ」
2人はほぼ同時に思い出し、顔を見合わせた…
「警部…あの時すれ違ったお婆さんじゃないでしょうか…」
磯毛は頷いた
とりあえず…内藤トシに話を聞けば小峰克之のアリバイは証明されそうだ
「ところで小峰さん…」
「はい、まだ何か?」
「山岸蘭ちゃんの事をお伺いしたいのですが…例えば…誰かに好意を持たれているとか…逆に恨まれているとか…そういった評判や噂なんかはご存知ないですか?」