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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第5章 「老婆や村長との対面」
トシは戦争で息子と婿を亡くし、夫も8年前に他界…現在は57歳の娘・初枝と2人でひっそりと暮らしていた
今年85歳のトシはかなり耳が遠くなっていて、娘の初江が間に入ってくれないと話にならなかった
「トシさんは昨夜、陰核寺に行きましたね…。そこで小峰克之さんを見かけましたか?」
トシは珍田一を見て口を開いた…
「あたまーがっそーにして、そてー出な…」
「………」
初江の通訳のおかげで何とか証言を聞き出す事が出来た
小峰の証言に嘘や間違いは無かった
トシは夜の10時頃に小峰が付き添って帰宅している…
これで、蘭ちゃんがいなくなった時間の小峰克之のアリバイは完璧に立証された
そして…帰り際、トシがまたあの歌を唄い始めた
今年85歳のトシはかなり耳が遠くなっていて、娘の初江が間に入ってくれないと話にならなかった
「トシさんは昨夜、陰核寺に行きましたね…。そこで小峰克之さんを見かけましたか?」
トシは珍田一を見て口を開いた…
「あたまーがっそーにして、そてー出な…」
「………」
初江の通訳のおかげで何とか証言を聞き出す事が出来た
小峰の証言に嘘や間違いは無かった
トシは夜の10時頃に小峰が付き添って帰宅している…
これで、蘭ちゃんがいなくなった時間の小峰克之のアリバイは完璧に立証された
そして…帰り際、トシがまたあの歌を唄い始めた