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裸の傑作
第8章 ブルーになる日
翌月、龍次郎は海外での仕事を終え帰国した。


薫がアトリエにやって来ると、しの子の声が聞こえた。


龍次郎としの子は、穏やかにぽつぽつ近況を語り合っていた。


「モデルのアルバイト、紹介していただいてありがとうございます。


ヌードモデルに不安はあったのですが、生徒さんも真剣で雰囲気がよかったです。」


「それはよかった」


しの子は他にもヌードモデルをしているらしい。


もしかしたら、他の男とも絡み合っているのかもしれない・・・。


薫の胸に嫉妬の炎が燻りだす。


「久しぶり」


何でもない風を装って薫がしの子に挨拶すると、彼女はぱっと顔を輝かせた。


「薫君!元気だった?」


しの子の口角はきゅっと上がる。


もし彼女が犬だったら、ばたばた激しく尻尾を振っていることだろう。


薫はしの子をたまらなく可愛いと思った。

「うん。しの子さんはどうだった?」


「私、薫君に会いたかった」


しの子は薫の手を取り、ぎゅっと握った。


龍次郎はコーヒーを淹れに行くふりをして、キッチンに消えた。


薫はしの子の頬に軽くキスをした。


「しの子さん、可愛い」


しの子は薫の言葉に頬を赤らめる。


好きな男の言葉で、子宮がきゅんとするのがわかった。


「コーヒー飲むか」


龍次郎の声で、薫はさっとしの子から体を離した。


モデル同士が親密になることに、龍次郎兄さんはどう思っているんだろう。


薫は少し不安だった。
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