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裸の傑作
第10章 傑作が生まれるとき
「今日は、プレオープンにご招待いただき、どうもありがとうございました」
しの子はアヤと龍次郎にお祝いのシャンパンを差し出した。
「しの子ちゃんがいなければ今回の個展だって開くことができなかったんだから、当たり前よ」
アヤは満面の笑みで答えた。
「右に同じです。しの子さん、このたびはモデルとしてご協力いただき、本当にありがとうございました」
龍次郎は相変わらずのポーカーフェイスだったが、少しだけ嬉しさをにじませていた。
「とにかく、出産おめでとう。この個展はしの子ちゃんの出産記念でもあるの。
だから、しの子ちゃんと薫君に初お披露目しようと思って。
ところで、赤ちゃんは今日はご実家かしら」
「はい。せっかくなのでじっくり見せていただこうと思って、母に預けてきました」
しの子は、ギャラリーの壁をぐるっと見渡した。
しの子はアヤと龍次郎にお祝いのシャンパンを差し出した。
「しの子ちゃんがいなければ今回の個展だって開くことができなかったんだから、当たり前よ」
アヤは満面の笑みで答えた。
「右に同じです。しの子さん、このたびはモデルとしてご協力いただき、本当にありがとうございました」
龍次郎は相変わらずのポーカーフェイスだったが、少しだけ嬉しさをにじませていた。
「とにかく、出産おめでとう。この個展はしの子ちゃんの出産記念でもあるの。
だから、しの子ちゃんと薫君に初お披露目しようと思って。
ところで、赤ちゃんは今日はご実家かしら」
「はい。せっかくなのでじっくり見せていただこうと思って、母に預けてきました」
しの子は、ギャラリーの壁をぐるっと見渡した。