この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
裸の傑作
第1章 邂逅
「あの、お嬢さん、ちょっといいかな」
しの子は突然男に話しかけられて、ひどく驚いた。
彼女は怪訝そうな表情で龍次郎を見る。
黒縁メガネ、ベージュのコットンシャツ。ぼさぼさの髪と無精ひげが怪しさをかもし出している。
「あの、絵のモデルって興味ありませんか?」
「絵のモデルですか?」
「そう。僕、画家なんですよ。小宮山龍次郎って知っていますか?」
「・・・いいえ」
「じゃあ、今携帯で調べてみてください。僕の写真も出てくるはず」
しの子は言われるままにスマートホンで男の名前を検索した。
普段だったらこんな怪しげな男に話しかけられても無視していたかもしれないが、しの子は思いがけないチャンスに小さく期待していた。
スマートホンの画面には確かに、目の前にいる男と同人物の写真が出てきた。
小宮山龍次郎、画家、32歳、M美術大学卒、受賞暦もたくさんある・・・確かに優秀な画家のようだ。
「ぜひ、やってみませんか。報酬もそれなりに出しますよ」
報酬・・・!その言葉を聞いて、彼女の目の色が変わった。
今のしの子は、喉から手が出るほどお金が欲しかったのだ。
それなりの報酬・・・。もしかしたら、授業料の足しにできるかもしれない・・・!
「じゃあ、とりあえず一回やってみます」
しの子は熱っぽく声を上げた。
しの子は突然男に話しかけられて、ひどく驚いた。
彼女は怪訝そうな表情で龍次郎を見る。
黒縁メガネ、ベージュのコットンシャツ。ぼさぼさの髪と無精ひげが怪しさをかもし出している。
「あの、絵のモデルって興味ありませんか?」
「絵のモデルですか?」
「そう。僕、画家なんですよ。小宮山龍次郎って知っていますか?」
「・・・いいえ」
「じゃあ、今携帯で調べてみてください。僕の写真も出てくるはず」
しの子は言われるままにスマートホンで男の名前を検索した。
普段だったらこんな怪しげな男に話しかけられても無視していたかもしれないが、しの子は思いがけないチャンスに小さく期待していた。
スマートホンの画面には確かに、目の前にいる男と同人物の写真が出てきた。
小宮山龍次郎、画家、32歳、M美術大学卒、受賞暦もたくさんある・・・確かに優秀な画家のようだ。
「ぜひ、やってみませんか。報酬もそれなりに出しますよ」
報酬・・・!その言葉を聞いて、彼女の目の色が変わった。
今のしの子は、喉から手が出るほどお金が欲しかったのだ。
それなりの報酬・・・。もしかしたら、授業料の足しにできるかもしれない・・・!
「じゃあ、とりあえず一回やってみます」
しの子は熱っぽく声を上げた。