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裸の傑作
第6章 ファインダー越しの夜
龍次郎は薫のカップを探しにキッチンへ向かった。


「あの後、大丈夫でしたか」


薫は人目を憚るように、しの子の耳元で尋ねた。


「はい」


しの子は情事を思い出し、頬を赤らめた。


彼氏でも友達でもない男の子と、私、あんなことまでしちゃったんだ・・・。


「もし何かあったら、遠慮なく言ってくださいね」


薫も少し頬を赤くしながら言った。


「しの子さんの体が一番大切ですから」


薫は自分のセリフにさらに赤くなっているようだった。


「ありがとう」
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