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裸の傑作
第6章 ファインダー越しの夜
「体の前に手をこうやって突き出して、二人で手を絡め合って」


しの子は薫と向き合い、そっと手を触れ合った。


彼の綺麗な目が彼女の目をしっかり見つめている。


それだけでしの子はとても嬉しく、同時に大変恥ずかしかった。


「そのまま目を閉じてそっとキスして」


操り人形のように、二人は唇を寄せ合った。


「こうして見ると、女の子同士のキスみたい」


二人の顔をアップにした写真を撮りながら、アヤが呟いた。


「二人とも綺麗・・・。耽美な昔の少女マンガみたいね」
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