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第8章 本気のレイプ

「ネットで公開したいって書いてあるよ」

　セックスを終え志穂さんのベッドの中、小説に同封されてあった手紙を摘まんでヒラヒラさせた。

「はい。さすがにそれはまずいですよね。しても面白いかなとは思うんですけど」
「いいんじゃない。出てる人が誰か分かりにくくなるように少しだけ手直ししてもらえば」

　次の日俺は手紙に記してあった『カメラ』こと山根さんの携帯番号に電話をかけた。

　俺と英理、志穂さんの身元が分かるような描写を一切入れないことを条件に公開を許可すると山根さんは大いに喜び、すぐに手直しする、公開する前にもう一度チェックしてほしい、と張り切った。

　写真の公開に関しても、志穂さんはＮＧ。英理のも顔を分からないようにしてもらえれば、という条件で許可した。