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英理を調教 完全版
第9章 オリジナルビデオ撮影会
 ひくひくと英理の肩が咳を我慢している時のように揺れる。俺が顔を覗き込んでいるのに気が付いて英理は慌てて咳払いをして見せた。

「なんか風邪引いちゃったみたい。最近急に寒くなったからかな」

 そういう英理の目が微かに潤んでいる。目元も少し赤い。性の快感に襲われている時の英理が見せる、英理自身も恐らく気付いていない反応だ。

 電車が揺れる。ぎゅうぎゅうに押し込められた乗客も。
 英理の体が俺に押し付けられ、俺はその体を支えるように英理の腰にそっと手を添える。

 英理の膝は小さく小刻みにブルブルと震えていた。膝の震えが腰まで伝わり、そこに触れる俺の手にも伝わってくる。俺からは見えないが男の手は今、英理のどこを触っているのだろうか。英理の反応からしてただ尻を撫でられているだけではなさそうだ。割れ目に指を押し付けられているか、もしかしたら痴漢の手はもうパンツの中にまで忍び寄っているのか。

 俺の好奇心と英理を辱めたい気持ちがむくむくと頭をもたげてくる。
 
 英理は俺の胸に顔を埋めるようにして小さく短い息を繰り返す。それが痴漢の責めのリズムなのだろう、と俺は想像をたくましくした。
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