パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 チチデール　前編

「巫女なのに治癒魔法を知らないって、ニーナはダメ巫女だなぁ〜」
ラッカはそう言って笑います。

「でも、他の魔法を使って、人の治療をしたことはあるんですよ！」
ニーナは口を尖らせます。

「どんな病気？」
ラッカは尋ねます。

「しゃっくりですよ。　ドカンという名前の魔法で直しました」

「どんな魔法？」

「ドカーンって大きな音が鳴るんです。　それでビックリした人が･･･」

ニーナは得意げに話していますが、ラッカは呆れたような表情です。


そのとき･･･
急にラッカの顔つきが険しくなりました。

「走るぞ！」
そう言い残して走りだすラッカ。

ニーナもラッカの後を追って走ります。
しかし、ラッカに追いつけるはずがありません。