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第5章 隕石

カトレーヌやニーナ以外の巫女は、ずっと年上で、みんな結婚しています。

そして、カトレーヌやニーナよりも後に一族で生まれたのは、ニーナの弟を含めてみんな男の子なので、魔力はありません。

任務に就けるのは、カトレーヌとニーナだけなのです。


祖母の話しは続きます。

「この話しは、郡司様にも伝えてある。　郡司様はお前たちのために、騎士団を出してくださるそうじゃ。　長旅じゃが、安全な旅じゃ。　重要な任務じゃが、旅の途中には都も通るので、見聞も広められるじゃろう」

そう言って、祖母は笑顔を見せました。

郡司様とは、王様に代わって、この地方を支配する人です。

ニーナの心は弾みます。

郡司様に出していただける騎士団に守られて旅をして、都も見物できる･･･
いい話です。

生まれて初めてソーソイア村から出られるのです。

「行きまーす」
ニーナは元気よく言いました。