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第10章 エッチな用心棒

ニーナはラッカに駆けより、礼を言います。
「ありがとうございます！」

「それで･･･礼金はいくらなんだい？」
ラッカはニーナに尋ねます。

「１５ゴールドです」
ニーナはラッカの目を見て言いました。

「１日１５ゴールドか･･･悪くはない話しだな」
ニンマリとするラッカ。

「いえ･･･全行程で１５ゴールドってことで･･･」
ニーナはおずおずと言いました。

「はぁ？」
呆れた口調のラッカです。

ニーナの全財産は３０ゴールド。
これからの旅に必要な路銀のことを考えると、これ以上は出すことはできません。

「全期間で１５ゴールド･･･お願いしますっ！」
ニーナはそう言って、深々と頭を下げます。

「全期間で１５ゴールドか･･･むちゃくちゃ安いな･･･でもまあ、仕方ないか･･･今は他の仕事は無いし･･･」
ラッカは呟くように言いました。