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ばななみるく
第4章 どきどきのあさ
「おはよう」
「今日はがんばろうね」

魅莱と璃湖は笑顔で挨拶をかわす。

「あっ、あの・・昨日はありがとう」
「こ、こちらこそ、ありがとう」

ふたりは紅い顔で少し気恥ずかしそうにヒソヒソ話をする。

その様子は初めてセックスをした後のカップルのようだ。昨日、ついにえっちをしたことがふたりの脳裏に鮮明に思い出される。

(やっぱり昨日は何かあったんだ)
亜莉栖はそんなふたりの様子を鋭くカンジていた。

でも、魅莱が璃湖に対してぎこちないのはそれだけではなかった。

言えない。ラケットがおちんちんになっちゃって、処女をあげちゃったなんてとても言えない。しかも、オナニーしてたら突然ラケットがおちんちんになっちゃったなんて・・・

そもそも璃湖とえっちしておきながらオナニーするだなんて、どんだけ淫乱なのよ。いや、璃湖は自分とのえっちじゃあ満足できないのって悲しむよね・・。しかもそのえっちの後でおちんちんも受け入れてしまうとは・・

「絶対に勝とうね」

魅莱は気合を入れて璃湖と握手をする。璃湖に申し訳ないことしちゃったんだから、璃湖とのコンビには絶対に優勝を捧げるんだと誓う。

「う、うん。がんばろう」

璃湖も魅莱の手を握り帰して気合を入れるけど、顔を紅くして少しぎこちない。

ああ、昨日しちゃったんだよね。えっちを。璃湖ってばいつもは澄ましてるけど、けっこう恥ずかしがり屋さんなんだ。初めてだもんね・・と魅莱は思う。

このまま抱きしめてキスしてあげたいけど、みんなが見ているしな・・そうだ💡

「試合前におしっこしておこう」
「あっ、わたしも」

魅莱が思ったとおりトイレに行こうとしたら璃湖もついてきた。ふたりはいつも連れションで一緒にトイレに行くことが多い。

「璃湖、ありがとね」と、トイレに誰もいないのを確認して魅莱は璃湖にキスをする。

「ラブ注入よ。さあ、元気にいこう」

「もう、魅莱ったら。でもありがとう」
璃湖は満面の笑顔になる。

「そういえば璃湖がおしっこするとこ見たことないな」

「もう、バカなんだから」

璃湖は顔を紅らめて魅莱に、今度はお風呂で一緒にしようかと耳打ちする。

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