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ばななみるく
第5章 いつきのけん
「きゃっ、何これ・・男子っておちんちんをシコシコするとこんなの出るんだ」

それが初めて白い液体を確認した衣月の感想だった。

それから、衣月も従兄も女や男として性長したのを心配しているのか、他の理由なのかは知らないけど、従兄の家にお泊まりという行事はなくなった。

「おはよう。今日は決勝ね。がんばってね」

衣月が愛しそうに先心を手入れしていると、突然他校の制服を着た少女に声をかけられた。
先日激しい戦いの末に勝った優勝候補の維緒奈だった。

胴着姿しか見たことなかったけど、こうして制服姿を見るととっても可愛い。

「先日はありがとう、いい試合だったわ。わたし、ちょっと思い上がってたのかも知れない。あなたの剣を見て感動したわ」と維緒奈は笑顔を浮かべる。

維緒奈が先心に触れるので、衣月は少し動揺する。
先心が少し湿っているのを確認して維緒奈はにっこりとする。

「やっぱりするんだ。剣道をしている女のコはみんなしちゃうのよね。わたしもよ」

こんな可愛いコもするんだ。どんな風にするのかなと想像して維緒奈のミニスカートに目をやる。

「いやん、想像したでしょ」と維緒奈は悪戯っぽく笑う。

「あっ、そうだ。朝、キミの姉さんに会ったよ。警察官だったんだな」
衣月が今朝の事を話すと維緒奈は顔を紅くして少し動揺する。

「お姉ちゃん、何か言ってた?」

「別に・・ありがとうって。」

試合に負けて悔しがってたことは言わない方がいいと気を遣う衣月だけど、維緒奈が先に言い出した。

「本当はね、あなたに負けて、今年も優勝するつもりだったんで、すっごく悔しくて泣いたの」
維緒奈は恥ずかしそうに話す。

「そしたらね、お姉ちゃんが慰めてくれて、久しぶりにお姉ちゃんに甘えちゃった。それで気持ちを整理したら、すっごくいい試合だったと思えたの」

顔を紅らめて、どこかうっとりした顔をする維緒奈の様子から、ただ姉に甘えただけじゃないなと感じる衣月。

「うふふ、いやらしい想像してるでしょ。あなたの想像のとおりかもね」と維緒奈は少し照れながら嬉しそうに笑う。

そうか、あの時の聖愛のありがとうってそういうことだったのかと衣月は顔を紅くする。

「だから、今日はあなたを応援するね。いいでしょ?」

「あ、ああ」

衣月は維緒奈の可愛い笑顔にドギマギする。
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