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ばななみるく
第5章 いつきのけん
試合になると衣月は気を集中してまるで本物の侍のようにキリリとした表情になる。

今日も衣月は鋭い剣さばきを披露して団体戦も個人戦も優勝を勝ち取った。


「見事な戦いだったわ。あなたなら全国制覇もできそうね。あなたといい試合ができたことを誇りに思うわ」

維緒奈が勝利を祝福してくれる。その顔はキリリとして剣士の顔に戻っていた。
ふたりは笑顔で握手をかわす。

衣月と維緒奈の握手シーンは新聞記者にスクープされた。昨年の優勝者が今年の優勝者を祝福するシーンはいい記事になるのだろう。

維緒奈は新聞記者からもらった衣月と握手している写真を見て嬉しそうにしている。

「ねえ、これからデートしない?優勝を祝福してあげるわ」

「悪い。ちょっと応援したいヤツがいるんだ。デートはまた今度」

「ちょっと妬けるわね~。いいわ、わたしも一緒に行くわ。衣月が応援したいってのがどんなコか見てみたいし・・。早く行こっ」

維緒奈ははしゃいで衣月の手を引いて走り出す。もう剣士の顔はなくなって可愛い女のコに戻っている。

「お、おい、維緒奈ってば」

ドギマギしながら維緒奈に手を引かれて衣月も走り出す。

ふたりは自然にお互いを名前で呼び合うようになっていた。
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