この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ばななみるく
第6章 はくねつ
『ラブオール』
本来の試合開始の言葉が告げられて魅莱&璃湖VS愛菜&里津夏のダブルス決勝戦が開始された。

やはり強豪同士の戦いだから、試合は白熱のものになった。得点すればまた取られ、1セット目からジュースを繰り返す接戦となった。

試合は長引いて5セットのフルセットとなる。

亜莉栖は目を潤ませて祈るように試合の行く末を見守っている。

「スゴいな、あのコは。相当疲れてるはずなのに、戦いを楽しんでるよ。衣月が好きになるワケだ」

維緒奈は息を切らせながらも勝ち気な笑みを浮かべて璃湖を励ます魅莱の姿にキュンキュンしている。

「それは、あちらも同じみたいだ。がんばれよ、魅莱」

相手のコートでも愛菜が戦いを楽しんでいるみたいに勝ち気に笑っている。里津夏とは目で合図を送りながら励まし合っている。
魅莱を応援する衣月は手に汗を握る。

長くジュースが続いているが、魅莱たちが1点リードする。愛菜の渾身のスマッシュを魅莱が打ち返して、それが際どいボールとなって得点したのだ。
しかし、無理な体勢で強烈なスマッシュを打ち返した魅莱は転んでしまい体を痛めた。もう体力的に限界だ。

次のサーブは魅莱だが、さっき転んだこともあってサーブが甘くなった。

「今度はあたしが決める」
愛菜は強烈なスマッシュで魅莱のサーブを返す。

「ここは、わたしが決める」
魅莱が限界なのを悟っていた璃湖はまるで愛菜の攻撃を読んでいたかのようにスマッシュを打ち返した。

そして里津夏の目の前にボールが落ちて魅莱&璃湖チームの勝利が確定した。

「ありがとう、璃湖」

勝利を決めたのが信じられなくて茫然としている璃湖に魅莱が駆け寄る。

「璃湖のおかげで勝てたんだよ」
「魅莱が限界も越えてがんばってくれたから」
「璃湖と一緒にがんばったんだよ」

ふたりは笑顔をかわし合ってハイタッチをする。

璃湖に決定ボールを決められてしまった里津夏はがっくりと膝を落とす。そんな里津夏に愛菜が駆け寄って優しい笑顔を送る。

「ごめん、負けちゃった。愛菜がすっごくがんばってくれたのに・・」里津夏は涙ぐむ。



/105ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ