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愛しのイケメン☆LIFE
第6章 海音君と山谷さん
ナギちゃんの頬を挟み、俺の方を向せる。
艶やかな半開きな唇が、俺を誘っている…ような気がする。
前席の二人は話に夢中で、俺達の事など気にもしてない様子だ。
見つめ合っていたナギちゃんの瞳がゆっくり閉じた。
これは、オッケーのサインやろ?
俺は瞳を閉じてナギちゃんの唇に、自分の唇を近付けた。
二人の唇が触れそうになったその時…。
「おーい!二人共、ラーメン屋着いたぞぉ!」
山谷さんの声がして、慌てて俺はナギちゃんから、体を離した。
「なんだ?何慌ててんだ?」
運転席から顔を出した山谷さんが、不思議そうな顔をする。
チラッとナギちゃんを見ると、俯いて頬を紅く染めていた。
いやいや、それは露骨すぎやろっ!
なんかしたって、バレバレやろっ!
そんなツッコミを心の中でするほど、ナギちゃんは恥ずかしがっていた。
「何でもないですよー。さっ、ラーメン行きましょう。」
車を降りて四人でラーメン屋に入る。
こんな時間に女子二人は、ラーメンを食べて平気なんだろうか…。
結構、男が好きなコッテリでガッツリな店なんやけど…。