この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しのイケメン☆LIFE
第6章 海音君と山谷さん
「ごめん…今は、まだ付き合うとか考えられない。」
「わかってますよ。」
そう言ったナギちゃんの顔は、明らかに泣くのを我慢している顔で…。
その顔を見ていたら、そんなナギちゃんが愛しくてたまらなくなって、俺はズルイのはわかってるんだけど、知らぬ間に、ナギちゃんを腕の中に抱き留めていた。
「…カイさん…?」
消え入りそうなナギちゃんの不安そうな声。
それは当然だ。
だって告白して断られたのに、抱き締められてんだから、?って気にもなるわな。
でもさ、こうしないとナギちゃんが消えてしまいそうで…。
俺から離れてしまいそうで…。
そう思ったら、頭よりも先に体が動いてたんや。
俺も少し予感してた。
この子となら、楽しい恋が出来そうやって…。
だから、こうしてナギちゃんを抱き締めた。
ズルイってわかっていながら。