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想うより、想われる方が良い?
第11章 裏切り。
腕が首にかかり、
癖のある髪をそっと撫でると、
マイクは嬉しそうに目を細めた。
琥珀色の瞳。
薄い褐色の肌。
背格好と纏う雰囲気。
ソウ・・似ているの・・
「だ、、だめッ」
鮮明になりかけたあの人の影を
心が必死に抑え込み、
ギュッと目を閉じて思考を止める。
『お馬鹿さん。』
止めたはずなのに、
脳内で再生された懐かしい声。。
私のおでこにマイクの指が触れ、
顔にかかる髪を後ろへ撫でられると、
その動作すべて、
その感覚すべてが
・・何もかもが・・
似ているって感じてしまう。
馬鹿!本当にお馬鹿さん!
こんな風に重ねてしまうから・・
私は強くなんかないから・・
マイクがこの教室に来た最初の日から、
あの人を思い出さないように、
あの人の代わりにしてしまわないように、
ずっとずっと避けてた。
嘘の理由を自分に信じ込ませて。
「放して・・お願い・・
もう、独りに――」
【美紗!マイク!】
突然、綾先生の声。
癖のある髪をそっと撫でると、
マイクは嬉しそうに目を細めた。
琥珀色の瞳。
薄い褐色の肌。
背格好と纏う雰囲気。
ソウ・・似ているの・・
「だ、、だめッ」
鮮明になりかけたあの人の影を
心が必死に抑え込み、
ギュッと目を閉じて思考を止める。
『お馬鹿さん。』
止めたはずなのに、
脳内で再生された懐かしい声。。
私のおでこにマイクの指が触れ、
顔にかかる髪を後ろへ撫でられると、
その動作すべて、
その感覚すべてが
・・何もかもが・・
似ているって感じてしまう。
馬鹿!本当にお馬鹿さん!
こんな風に重ねてしまうから・・
私は強くなんかないから・・
マイクがこの教室に来た最初の日から、
あの人を思い出さないように、
あの人の代わりにしてしまわないように、
ずっとずっと避けてた。
嘘の理由を自分に信じ込ませて。
「放して・・お願い・・
もう、独りに――」
【美紗!マイク!】
突然、綾先生の声。