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第12章 意地悪。

私の様子に、
限界を感じた両親は
"気分転換になるよ"
"新しい友達が見つかるよ"と、
地元から離れたサマースクールへの参加を勧めた。

何も変わらない。
そう確信していたけれど、
もう２年も私に寄り添い、
懸命に支えてくれる両親の希望。
･･できるだけ否定は、
したくなかった。

二人の為に、
二人の希望通り、
私は笑顔で帰れるように、
頑張ろうって･･

でも、やっぱり何も変わらない。。

"同じ事"が起きた時、
････もう迷わなかった。

漠然としていた死ぬという事、
それをハッキリと
選んだ瞬間、、

"立ちなさい、ササキ！"

叫びと共に現れ、
乱暴な男の子たちを一人残らず
ボッコボコにして、

"何故戦わないの！
人間性をルーツで判断するのは
間違っていると言い返しなさい！"

と、その女の子は私を叱り飛ばした。

"･･でも、私の故郷は･･"

"はぁ、くだらない、
そんな時は、
大義名分のもと核を使い、
生きるもの全てに
長い苦しみを与えたのは
どこの国？って言ってやりなさいよ。
みーんな答えに詰まって
ゴニョゴニョ言い訳するか、
黙りこくるから”

“え？”