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第12章 意地悪。

“もー。え？じゃないわよ！
貴女ね、、
愛国心で偏った教育を
真に受けないで、
この国がどんな事をしてきたか、
しっかり考えなさい。
よその国の“汚点”を責められるような
清らかなものじゃないんだから。。
まずもって、
ﾋﾟﾙｸﾞﾘﾑ･ﾌｧｰｻﾞｰｽﾞがこの大陸に
渡ってきた時からおかしいのよ”

“？？？？”

“はぁ、、いい、よく考えて。
新大陸で天然痘が流行した理由は？
ジェームス・モンローの本質は？
北部の産業革命が生んだものは？
奴隷制度の結末は？
世界恐慌から何故復活できた？
フランクリン・ルーズベルトの政策は？"

驚いた。
どの国にも“汚点”はあるとしても･･
それが、、
建国史の最初の最初、
第一歩をおかしいって言い切れる事に。

それに、彼女の問いは、
《模範解答》以外の答えを、
あからさまに指摘していて･･

それはこの国の闇。

誰もが気づかないふりをする闇を･･
堂々と大声で言う、、
そんな勇気のある人を初めて見た。